診療所便り

  • Home
  • 2015 診療所便り

2015 診療所便り

診療所便り

2015年12月11日

今年もノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行し始めている。
今季のウイルスは新しい遺伝子型のため、流行の拡大が危惧されている。
感染経路は接触感染・飛沫感染や食品を介したものなどがある。

飛沫感染とは吐物で汚染された床などの処理が不完全であった場合、床の埃などが空気中を浮遊し、それを吸い込むことにより感染する。オムツ交換の際に汚染された繊維なども空中に浮遊し感染源になり得る。
調理者が感染していた場合は食中毒の原因ともなる。二枚貝の主に生ガキで感染する場合もある。これは中心部まで十分に加熱することで防ぐことが出来る。
ノロウイルスに対してはアルコール消毒の効果は低く、次亜塩素酸ナトリウムが有効である。これは家庭用の塩素系漂白剤で代用出来る。ペットボトルのキャップ2杯の漂白剤の原液を500mlの水で薄めたものを使用すればよい。汚染された箇所だけでなく、感染者が触れたドアノブやスイッチ類等もよく拭き取る必要がある。消毒の際はマスクと手袋の使用を忘れずに!

<年末年始の休診日>
2015年12月29日(火)の午後から2016年1月4日(月)までとなります。

診療所便り

2015年06月23日

今年は「うるう秒」の年だそうである。
地球の自転を基準とする「天文時」と原子が出す規則正しい電磁波を用いる「原子時」との誤差で生じるもので、三年ぶりに1秒の誤差を調整する必要があるというものらしい。この存廃をめぐり国際間で意見が対立している。
廃止を訴える国の言い分は、「システム調整のコストなどマイナス面が大きい」と言うものだ。特に一秒の間にも膨大な取引がある株式や為替の取引所では警戒感が強く、米国をはじめ日本も廃止に同調している。
一方、ロシアは人工衛星を通じて管理する国内インフラのシステム修正に巨額の費用を要するため、存続を主張している。グリニッジ王立天文台を抱える英国も「基準が西に移動して米国に近づく」との報道を伝えるなど、国民感情もあって廃止に反対している。

今回は七月の一日の午前九時の直前に一秒が追加され、今後の存廃ついては今年十一月の会合で議論されるそうだ。
どちらの言い分もわからないではないが、この問題を知り違和感を覚えたのは私だけであろうか?いつから、1秒の誤差範囲も許容出来ない世の中に我々は身を投じるようになったのであろうか?両者の意見もITを活用した管理システムが影響している。
時代は後戻り出来ないが、アナログの時代にはさほど問題にはならなかった筈である。時間に経済効率を優先させるのではなく、時間は神聖なものとして捉えるべきではないだろうか。
時間という概念だけでなく、精神的な遊びの部分が失われつつあることの方が問題であろう。
人間にではなく、コンピューターに時間を制御されている気がしてならない。
一秒たりとも決して無駄にしていないとは言えないが、自分なりに時間の大切さを考え直すよい機会となった。

皆様はどう考えますか?

診療所便り

2015年03月10日

桜の開花が待ち遠しい時期になりました。
「春眠暁を覚えず」と申しますが、睡眠についての話をします。
睡眠にはリズムがあり、人間の場合は90分がひとつの周期で、これを一晩に四、五回繰り返すことで成り立っています。
では人は体のどこで時を刻んでいるのでしょうか?

体内には主に3つの時計があります。
それは脳にある体内時計(親時計)と松果体時計、それから場所がまだ特定できていない腹時計の3つです。
体内時計(親時計)は脳の視床下部視交叉上核という部位にあり、1日を約25時間のリズムで時を刻んでいます。この1時間のずれを朝の陽射しを浴びることでリセットしているのです。
脳の松果体という部分はメラトニンというホルモンを分泌しています。メラトニンは入眠を誘いその後の深い眠りを提供するだけでなく、親時計と連動して生体リズムの乱れを修復しています。
これを松果体時計と呼んでいます。
朝の太陽光をたっぷり浴びると、それから15時間後に十分な量のメラトニンができあがるように準備を始めます。言い換えると朝起きて光を浴びてから、約15時間後に眠くなるように体内時計はセットされているという訳です。朝に浴びる光が不十分な場合や逆に夜間にも光を浴びたりするとメラトニンの分泌が抑制されて十分な睡眠が得られないことになります。
では盲目の人はどのように時間を調整しているのでしょう?
食事によって体内時計の針を合わせる仕組みがあり、それは親時計を介さない仕組みになっているので光を感じ取れなくても正しい生体リズムを保持出来るようになっていると考えられています。これが3番目の腹時計なのです。

以上のことから、体内時計を狂わせないことが不眠対策の基本なのです。
毎朝同じ時刻に起床し太陽光を十分に浴びることが重要です。
また朝、昼、晩の規則正しい食生活のリズムも大切です。
睡眠に関与する要因は他にもありますが、今回は体内時計を中心に睡眠を考えてみました。
少しでも参考になれば幸いです。

診療所便り

2015年01月31日

お蔭様で、今年開業18年目を迎えます。
診療は内科が中心であり、薬物治療が主体になります。
開業医に求められることは、的確な処方をするだけにとどまらず、対象となる疾病に役立つ情報を提供することも重要な仕事であると思っています。

生活習慣病などの慢性疾患は勿論ですが、感染症を始めとする急性疾患においても的確な情報をお伝え出来るように日々心掛けています。
例えば正しい家庭血圧計や体温計の測り方。また急性疾患に関してとなると、症状を緩和させたり回復を遅らせないための知識などは意外に紹介されていません。
生活を通じて疾病を診るという視点を忘れず、役立つ情報を発信していくことを年頭所感にしたいと思います。

PAGE TOP